学習塾でとくに重視されるのは、進学実績です。でも、進学実績がよければ教育がうまくいっているというわけではありません。知識や受験に合格する方法を「教える」だけでは「育てる」ことにはならないと、私たちは考えています。
KEC教育グループが目指しているのは、本当の意味での「教育」を行うこと。生徒たちを志望校に合格させるだけでなく、その先の人生を見据えて指導しています。
“目標を実現するために計画を立て、それを遂行することができる”
“困難なことがあっても工夫して乗り越えられる”
“自分だけでなく周りの人も幸せにすることができる”
こうした力をもち、社会で活躍できる大人になれるように育てることが私たちの使命。そのために、創業当初から30名以下の少人数クラスで、講師が一方的に話すのではなく生徒に考えさせ発言させる双方向の授業を展開してきました。また、授業を担当している講師が個別面談も行っているため、日頃の学習状況を把握した上での夢を叶える進路指導を行っています。
最近は少子化の影響を受けて、多くの塾が多角化を測り始めています。大人を対象としたカリキュラムを新たに組む塾もありますが、KEC教育グループでは創業当初から企業研修や大人向けの授業を行なってきました。
私たちの根底にあるのは、「少子化を乗り切るためにどうするか」というネガティブな発想ではなく、「僕らの力で世の中を変えたい」「この世界に貢献したい」というFor Youの精神。創業から45年経ちますが、みんなが幸せになるために必要だと思うことだけをひたむきに行い続けています。そのひとつが、今盛んに唱えられるようになった生涯教育だったのです。
「一生学び続ける」という理想のもと、私たちがとくに重視しているのは、年齢に関係なく伸ばすことができる「GRIT」と呼ばれる力。何かをやりぬく経験を重ねることにより鍛えられるといわれており、社会で活躍するためには不可欠な能力です。
このGRITを、生徒だけでなく社員にも身につけてほしい。そして、子どもたちに「あんな大人になりたい」と憧れられるような存在になってほしいと思います。
KEC教育グループは、進学実績も生徒数もNo.1の塾ではありません。それでも45年間続けてこられたのは、生徒のひとりひとりにしっかり向き合える仕組みをつくり、それを実践してきたからだと自負しています。
そのため、社員は「人が好きである」ということが何よりも大切。コミュニケーションの取り方や教え方は後からいくらでもトレーニングできるので、気持ちの面を重視しています。人が好きで、生徒のために役立ちたいという思いさえあれば、入社年数は関係なくアイデアもどんどん採用します。
また、生徒だけでなく自分自身の成長も楽しんでほしいというのが私の願い。多くの問題は、学び実行することによって乗り越えることができます。「受験」という人生の障壁に立ち向かう生徒たちと一緒に、楽しみながら育っていきましょう。