中小企業診断士における運営管理を学ぶ意義とは?
中小企業診断士における運営管理を学ぶ意義とは?
2次試験の事例Ⅲに直結する科目として位置づけられ、試験時間が90分となっています。
その分、出題問題数も多いということになり、さらには出題範囲も広いです。
よって、他の科目以上にの学習量が必要になる科目といえます。
■科目の設置目的
中小企業の経営において、工場や店舗における生産や販売に係る運営管理は大きな位置を占めており、また、
近年の情報通信技術の進展により情報システムを活用した効率的な事業運営に係るコンサルティングニーズも
高まっている。このため、生産に関わるオペレーションの管理や小売業・卸売業・サービス業のオペレーショ
ンの管理に関する全般的な知識について、以下の内容を中心に判定する。
引用:中小企業診断士 第1次試験案内・申込書
■運営管理の特徴
1つは、学習する領域が幅広く、テーマも多いことがあげられます。
具体的には、生産管理と店舗・販売管理という2つの異なる領域から成り立っています。
もう1つは、2次試験対策としても必要かつ重要な領域が含まれていることです。
学習する主な領域は、次のようになっています。
<生産管理>
■生産管理概論
■生産のプランニング
■生産のオペレーション
■製造業における情報システム
<店舗・販売管理>
□店舗・商業集積
□店舗施設
□商品仕入・販売(マーチャンダイジング)
□物流・輸配送管理
□販売流通情報システム
このうち、■印の領域には2次試験対策に必要かつ重要な知識が含まれていま
す。□印は基本的に1次試験対策中心の領域です。
診断士試験は1次試験がすべて選択(マークシート)形式であり、2次試験は記
述式です。1次試験対策としては「キーワードの一定の記憶」で十分対応できます
が、2次試験対策は「内容の理解」ができていないと解答できない(記述できな
い)ということになります。