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あすなろの軌跡

[第137回]
開催レポート(2021.11.20)

Arita Goki
蟻田 剛毅

株式会社シュゼット・ホールディングス 代表取締役社長

11/20(土)「第137回 あすなろEXE」が開催されました。
リアル会場とオンライン参加者を合わせ、約100名の方にご参加いただきました!

講演者には、フィナンシェの販売数7年連続世界一、アンリ・シャルパンティエの経営者でいらっしゃる蟻田 剛毅氏を招致!

■「不易流行経営」をテーマに同社の軌跡を通じて、企業における「変わらない価値=伝統」と「変えていく行動=革新」について深く学び合いました!

その一部をご紹介します。

ご講演中の蟻田氏

ご講演中の剛毅氏

不易流行とは?

  • 不易=いつまでも変わらないこと
  • 流行=時代に合わせて変化すること
  • 不易流行=変化しない本質的なものに、新しい変化を取り入れること。また、その変化を重ねていく流行性こそが不易の本質であること(元は松尾芭蕉の俳諧の理念)

創業者のお父様の想い

クレープシュゼット(砂糖をかけたクレープに洋酒を注ぎ火をつけて作る料理)に驚き喜ぶお客様を見て感動したのがはじまり

  • 喫茶店→お持ち帰り(ケーキ)百貨店 と業態が何度も移っていく
  • 業態が変わっても「お客様に喜びと驚きを届ける」という使命は変わらない

はじめての赤字を機に見直した経営

  • 原点に立ち返り、次々に新商品を開発する路線を脱却し、強みであるフィナンシェを売っていくということにシフトした
  • 経営理念のもと各部門が一致団結してフィナンシェに力をいれたことで苦境を乗り越えられた

今回のあすなろEXEは、実際にフィナンシェが振舞われる場面もあり、大変盛り上がりました!
参加者の皆さんが真剣に蟻田社長のお話を聞く姿はもちろん、コロナ禍で失われていた集いが復活したことを喜びあう参加者の様子がとても印象的でした。

今でこそ「フィナンシェ=アンリ・シャルパンティエ」、というイメージですが、一時期は百貨店側に促されるまま年間400以上の新商品を作っていたこともあったそうで、当時の顧客から、アンリ・シャルパンティエは何の店だかわからない、とまで言われる状態だったと言うので驚きでした。

新商品路線から一転、フィナンシェに絞ることは勇気のいる決断だったと思いますが、現場・工場も一丸となってフィナンシェに注力し、結果、見事にV字回復を達成されたことは素晴らしい結束力だと思いました。

昔から「迷ったら原点」という言葉がありますが、まさにそれを体現したようなエピソードではないかと思います。変化させる部分と変化させない部分を整理し、それを強みへと昇華させることがこれからの経営に求められることではないでしょうか。

講演では「コロナ禍にあっても記念日はなくならない」と語られており、記念日を彩るお菓子の変わらない魅力とお菓子文化を守り・届けるために挑戦を続ける蟻田社長のエネルギーを感じた素晴らしいご講演でした。

あすなろEXEー代表幹事 木村節三 挨拶

あすなろEXEー代表幹事 木村節三 挨拶

終始にこやかに公演される蟻田社長

終始にこやかに講演される蟻田社長

乾杯!コロナも落ち着きお酒も解禁

乾杯!コロナも落ち着きお酒も解禁

講演に聞き入る参加者

講演に聞き入る参加者

会の途中は、自由な名刺交換も

会の途中は、自由な名刺交換も

会場とオンラインのハイブリッド形式

会場とオンラインのハイブリッド形式