あすなろの軌跡
第129回 あすなろEXE
あすなろの軌跡
第129回 あすなろEXE
[第129回]
開催レポート(2019.02.09)
Natsumoto Syokei
松本 紹圭氏
浄土真宗本願寺派 光明寺
先日2月9日(土)、「第129回あすなろEXE」が開催されました!
講演者には、仏教界異色のトップランナーである光明寺の松本紹圭氏を招致。参加者は総勢約130名。
テーマは、『経営経典 ―「未来の住職塾」より経営術を学ぶ!』
宗派を超え、全国から住職や僧侶の方もいらしていました。
「仏教」という宗教的な側面と、「経営」という実践的な側面から見る、本質的なリーダーシップのあり方、マーケティングについて学びました。
そのメッセージをご紹介します。
ご講演中の松本氏
少年時代、「人は必ず死ぬ」衝撃を覚える。
「死ぬのが怖かった」⇒死生観につながる
祖父の仏教の本から何か答えがありそうな予感を持った。
上京後、地下鉄サリン事件⇒「宗教」って何だろう?
人の心を豊かにするはずの宗教がなぜ?
東大卒業後、新卒僧侶として住み込みで始まった“お坊さん”業
創業1000年の業界変革に挑戦
歴史が長ければ長い程、変革は難しい
「お寺は風景に過ぎなかった」との信者の声から一念発起!
家でも会社でもない「3rdプレイス」としてお寺活用
コンビニ程、身近な存在か?お寺を横展開したい!
何か活用するために、自分が経済を学ばなければ
MBA取得
ビジネススクールのように、1年間のプログラム
お寺の課題:家で継ぐ宗教だった
最近は続かなくなっている
例)「墓じまい」
今、生きている人々がどんな「苦」を生きているのかそこに耳を傾ける
「苦」を抱えている人々に、どれだけ手を差し伸べられるか?
例)「お寺おやつクラブ」
お寺は、地域密着。現地のNPOと連携して動く。
2018年「グッドデザイン賞」大賞
「仕組み」のデザインで受賞
生きる意味を問い、生きているという経験を取り戻す舞台環境
「思い通りにいかないのが人生」
生きる意味を考える材料、場所と機会と言葉を提供する。
[1階]
先祖教…死者に対して 例)葬式、檀家
[2階]
仏道…生者に対して 例)マインドフルネス、坐禅、哲学、生き方
これまでは、1階に玄関のドアがある。
2階に行きにくい⇒生者とのミスマッチが起きている。
宗教家こそ、壁に苦しんでいる
壁を超えたい
そのためには、「言葉(概念)」で考えない―言葉は“ラベル”を貼る
まずは「体」を動かそう!
掃除は修行。掃除で“仏道”を学ぶ
体と心で繋がると、対話が生まれる。
「今日、我々の直面する重要な問題は、その問題を作った時と同じ思考レベルで解決することはできない」ーBy アインシュタイン
現代は、「家住期」が終わらない人生観、死生観が深まらないリーダーシップが高まらない
人生100年時代。リーダーシップを高めるには、世界観、人生観、死生観を深める人生のトランジションが欠かせない。
私が幸せでありますように。
あなたが幸せでありますように。
生きとし生けるものが幸せでありますように。
会の始まりは、まず乾杯から
松本氏と代表幹事の木村
「仏教×SDGs」真剣に聞き入る参加者
参加者同志の歓談・歓食で広がる輪
会の途中は、自由な名刺交換も
最後は松本氏を囲み参加者同志で記念撮影