商社や高校教員などを含めいくつかの職業を経験した後、昭和49年(1974年)2月、厳しい寒さの中、KEC教育グループは動き始めました。今振り返っても、大学在学時の教育実習が、最終的に、私にこの道を進ませたと思うのです。
それまでのどの仕事にも、個人的には多くの喜びを感じることができました。ただ、組織として動く中で、どうしても納得できない部分があり、「顧客のために」を第一義とできる組織を作ろうと考え、小さな塾・予備校を開設したのです。
今にして思えば、規模こそ違えども、この教室運営の中に、企業運営のすべての要素が、縮図となって存在していたと思います。少し大袈裟な表現になり恐縮ですが、世俗を超えたものを希求する中で、人が生み出すことのできる力や、結果として、自然に集まる人からの協力を実感できたのも、この時でした。
現在、実践教育企画という部門を通じ、多くの企業のお手伝いをさせて戴いております。機会がある度に、方法論と併せ、各企業がどのような形で顧客に喜んで戴くことができるのかを、再発見して頂き、実現のためのステップをご一緒に検討・実行させて戴き、喜んで戴いております。
お蔭様で、塾・予備校部門は、現在、近畿圏に教室を展開し、多くの小中学生から高校生・高卒生の諸君が学習をしています。また、教室への通学が困難な方には、家庭教師センターをご活用いただいております。その他に、KEC外語学院・KECコンピュータ学院・KEC日本語学院の部門では、社会人や主婦の方から大学生に至るまで、また、企業研修の一環としてもご活用戴いております。
しかし、規模拡大路線から、KEC教育グループが誕生したのではなく、“顧客のために”を推進する中で、また、顧客のご要望にお応えする中で、自然な誕生、成長を実現してまいりました。
今後も、時代の要望をキャッチし対応していくとともに、“顧客のために”の精神を、頑なまでに守り育て、変わらぬ伝統としてまいります。今後とも変わらぬご支援・ご鞭撻をお願い致します。